１．特別永住者の再入国許可の有効期間は以下のとおりです。
（１）正規の再入国許可の有効期間
韓国パスポート所持者または朝鮮パスポート所持者→６年です。
但し、やむを得ない事由（病気等）により再入国許可の有効期間内に日本に再入国できないとき（再入国できない相当の理由があるとき）は、現地の日本大使館や領事館などで１年の延長の許可を受けることができます。
（２）みなし再入国許可の有効期間
有効な韓国パスポート所持者が特別永住者証明書を所持し、みなし再入国許可による出国確認を経て出国する場合は、出国の日から２年です。
※現在、朝鮮パスポート所持者には、みなし再入国許可は認められていません。
２．最近、以下のように、再入国許可の有効期間を徒過してしまい、日本に入国（帰国）できない事故が多発しています。
（１）みなし再入国許可による出国を数回繰り返す内に、「再入国許可の有効期間」自体を忘れてしまうという、うっかりミスにより、みなし再入国許可の有効期間（出国の日から２年）を徒過してしまうという事例が多発しています。
みなし再入国許可の有効期間を徒過すると、特別永住者の地位が失われることになりますので、注意が必要です。
（２）正規の再入国許可の有効期間（６年＋１年）を徒過してしまうという事例も多発しています。
同様に、再入国許可の有効期間を徒過すると、特別永住者の地位が失われることになりますので、注意が必要です。
３．再入国許可の有効期間を徒過すると、特別永住者として日本に入国（帰国）することはできず、査証（ビザ）を必要とする在留資格の場合は新たに査証を取得することも含め、新規の上陸許可を受けなければなりません。許可されない場合も考えられます。
※韓国パスポート所持者または朝鮮パスポート所持者が、海外に渡航するときには、必ず、常に、「再入国許可の有効期間」を考え、注意することが必要です。
みなさん、くれぐれもご注意下さい！（白吉雲〔司法書士〕）
