来る2月19日(日)留学同京都主催の「留学同京都綜合文化公演2023『叫びの上に』」が行われます。
今年は、「関東大震災 朝鮮人大虐殺」をテーマに、留学同の学生だけでなく、京都朝鮮中高級学校の高校3年生の学生数名も演劇、サムルノリに出演します。
ぜひご参加ください!
(以下、詳細)
「留学同京都綜合文化公演2023『叫びの上に』」
◇日時:2023年2月19日(日)13時30分開場 14時開演
◇場所:京都市国際交流会館イベントホール(地下鉄東西線「蹴上」駅最寄)
◇参加費:一般1000円(高校生以下無料)
※当日券もございます。事前予約等は必要ありません。
◇主催:在日本朝鮮留学生同盟京都地方本部(留学同京都)
*留学同京都Facebookページ
◇問い合わせ:075-275-5644
〔内容〕
演劇、サムルノリ
【趣旨文】
2021年に起きた京都ウトロ地区での放火事件をはじめ、京都朝鮮第一初級学校襲撃事件。コリア国際学園への放火事件、そして大阪鶴橋で叫ばれた「鶴橋大虐殺」。
「人権の世紀」と言われる21世紀。日本社会では朝鮮民族を標的としたヘイトクライム、ヘイトスピーチは未だ止むことはなく、その脅威は継続性を保っています。
なぜ現在もこのような朝鮮民族に対する「暴力」は繰り返されるのでしょうか。
100年前。1923年9月1日 午前11時58分。
日本の地で10万人以上の死者を出した関東大震災。
最大震度7に及ぶ「震災」は人々の命、生活、財産など数えきれない多くのものを奪いました。
“朝鮮人が井戸に毒を投げた”
当時この「震災」の最中、関東を中心に叫ばれたこの流言蜚語と政府が発令した「戒厳令」は日本にいた多くの朝鮮人たちの命を奪いました。権力者たちは、被災による混乱状態の中、「治安維持」の名の下に市民たちの不安と怒り、悲しみの矛先を人為的に日本政府から朝鮮人へとすり替え、各地で公的に根拠のない流言蜚語を拡大させ大虐殺を扇動しました。日本市民たちは「自警団」を組織し、軍隊、民間を問わない日本人による朝鮮人虐殺は起きました。また政府はこの虐殺を隠蔽し、流言は民衆が流したものとし、責任を転嫁する立場をとりました。
民族的、国家的大犯罪とも呼べるこの「人災」は今も明確に朝鮮民族の傷として残っています。100年経っても、いつどこで誰が誰にどうやって殺されたのかもわからず、死んでもなお身内の元に帰れないまま日本の地に眠る、多くの名もない朝鮮人たちの悲痛と無念の叫びが今も聞こえてきます。
日本政府や東京都などの公的な機関による大虐殺に対する賠償は未だなされていません。2003年に日弁連が提出した朝鮮人被害者に対する謝罪と真相調査の勧告書に対しても日本政府の応答はありませんでした。それはおろか「歴史的事実が明らかでない」と歴史自体を認めず、「暴力の歴史」にさらなる「暴力」を加えています。
このような歴史の否定が「暴力」を繰り返すのではないでしょうか。朝鮮人たちの叫びの上に生きるこの社会で二度と同じ過ちを繰り返さないためにも今、歴史の認識が改めて問われるべきだと思います。
本公演が朝鮮と日本の仮借ない歴史と現在を炙り出し、その上で観覧された方々をはじめ、この社会に生きる全ての方々と真の意味での連帯を築く礎となることを強く願います。